悪魔の囁き

今朝830珍しく携帯に親父から着信があった。
「順番から行けば次は俺の番なんだ・・・もう長くない・・・」
「常に監視されている」
「この会話も聞かれているんだ」
「パソコン引き上げてくれ」
「テレビにカメラが設置され監視されてる」
・・・・・・
何のこっちゃ??
言っていることが理解できない。
とりあえず病院へ行く。

実は、親父は平成21年9月9日に入院以来闘病生活が続いている。スキルス胃がん。発見と同時に余命3ヶ月を宣告されるもとことん戦うことを誓い今月で13ヶ月が過ぎようとしている。

痛みにより最近痛み止めの24時間投与を余儀なくされている。
幻覚や幻聴はそのせいなのか。

ここでは書けないが話を聞くとナルホド・・・と、小説家のようなストーリー展開に驚く。
果てしない想像力と幻覚がありとあらゆる妄想へと発展し言わば錯乱状態なのか・・・

話をしているうちに、顔も口調も自然になってきた。
「なんだか自分でも分からないけど、現実と夢が頭の中でごちゃごちゃになってさ・・・」

一瞬自分を取り戻す。
でも、またおかしなことを言う。

「次は俺の番だ」
「画面にカーソルがお前には見えないか?」

こうなったら本人に「幻覚だって!」といっても一切通用せず。

何とか回復してほしい。週末には外泊できるくらいに回復してほしい。
ただ、祈るのみなのか・・