動揺と病気ヤロウと道化師

12月14日

昨夜Sa市から帰宅後1830訪問。いつもどおり眠っている。
親父の顔を見るなり自分が過去に無い嘘をついている事による罪の意識に苛まれる。。。ずっと突き通せるだろうか。。。
線香の匂いがしていないかフト心配になる。
昨日12日、腹水を抜いた。抜く頻度がさらに早くなる。
本人は腹水を抜いたにもかかわらづサッパリしないことに苛立ちを隠せず。

いつもと変わらぬ親父の病状に、おかしなことに安堵感さえ覚えるのはなぜか。自分の心が麻痺しているのだろうか。

HaとMiは今日来たのかな?との問いに、熟睡中だから声を掛けずに帰ったみたいだよ!と答弁。。。また嘘をついてしまった。。
親父は何か変だぞう??と首をかしげていた。


12月15日
1300より担当医の説明あり。
・痛みの間隔が短くなり痛み止めの量がここ数日増えている。
・同時に痛み止めの副作用による吐き気が激しく体力を消耗している。
・そのため吐き気止めを24時間投与せざるを得ない状況であったため家
族に相談せずに担当医の独断で24時間吐き気止めの投与を行っている。
・更なる痛み緩和のために栄養剤に若干の痛み止めを混入している。
・腹水の溜まる量が一気に増えてきている。
・溜まる要因として大量の栄養剤投与も原因として考えられるので12時間に1000mlを24時間で1000mlに切り替え腹水の量を減らしたい。
・今後痛みが断続的に起きるようならば意識を下げる薬が必要となるのでその段階がになれば家族に相談する。
・正月まであと二週間足らずであるが状況は厳しい。
以上の内容の説明であった。

説明のあと病室へ。
何事も無かったように接するのは辛い。意外と心は動揺している。
たいした話もせずじゃあまた!と退室。

夕方再訪。喉が痛く呼吸が苦しいと訴える。看護士を呼び対処をお願いする。見ていると呼吸困難のような症状か。呼吸が明らかに苦しそう。症状緩和のため薬投薬。すぐ眠りに入ります。。。の看護士の言葉が終わるまもなく眠りに入っていく。アットイウマ
眠っていても呼吸が不自然。2〜3回呼吸してしばらく間が空きまた2〜3回を繰り返す。。。エッ!?と思うような呼吸だ。心配で帰れなくなった。
途中Maが来た。Maも心配そう。

少し落ち着き帰ろうとした際、
「Waはどうした?まだOb市にいるのか?」。。。モウ、カエッタヨ


12月16日
1630訪問。病室に入る前に看護士に呼びとめられる。
日中の出来事であるが、一時錯乱状態に陥ったこと(息子はどこ行った???)、病室で何かをしようとしてシリモチをついたことを教えてくれた。
目をつぶって瞑想中。どうだい?と声を掛ける。昨日よりは喉の調子がよくなったようだ。しかししゃべり口調は力がない。

「ぎりぎりの極限状態のなかでさえも、笑うということによって生きていく上でのエネルギーを得ることが出来る。あるいは、こわばった心を解きほぐすことが出来る。笑うということが人間にとって非常に大事なことである」五木寛之の本で読んだことを思い出した。

ひたすらしゃべった。ジョークを言った。笑わせた。
前にも書いたが今まで自分というものを親父の前でここまでさらけ出したことは無かった。親父も悪いなりに徐々に調子を上げ付き合ってくれた。疲れを見せようものならさらに言葉の追い討ちをかけ眠らせない。笑いたくても力が入らず口に出して笑うことは出来なくとも、面白かったらニッと口元で合図する。

帰り際、お前が来ると元気になる。。。と言ってくれた。ヨシヨシコノチョウシダ
自分はピエロは嫌いだけど、この病室では終始ピエロに徹しようと誓った。
またネタを探さなければ。。。