衰微

日中Maの看病、近くに居てくれれば助かる。

ベッドの配置が変わっていた。トイレまでの歩く距離を考慮しトイレの近くに持ってきたとのこと。しかし、廊下からだとベッドが丸見えなのが気になる。医療機器の配線と点滴の管が絡まっている事に腹を立てていた。ほんの些細な事でも苛つくようになる。苛ついても思うように口に出せないのが悔しい。

腹の張りは無いが何となく重い。腰が痛い。頭のてっ辺からつま先までモワアーッとする。体のやり場がない、違和感。そして痛い。。。癌の痛みと蓄積された抗がん剤や痛み止めの副作用だ。会話もままならない。何せ声が出ない。顔も変わってきた。目だけがギロッとしている。

ゆっくり眠りたい・・・とか細い声で訴えていた。それを看護士に伝え対応してもらう。ロヒプノールという睡眠薬。点滴始めて数分で眠りにつく。心配なのは呼吸の回数だ。通常1分間に20回の呼吸をするが、親父の場合は8回/分だった。ダイジョウブナノカ・・・呼吸と呼吸の間隔が開きすぎる。呼吸数が減少しているのは不安から来るストレスが原因と昨日Ok担当医が言っていたが、モルヒネも呼吸抑制の副作用があるはずだ。しかも長期になれば副作用も顕著に現れてくる。であれば痛み止めを打ち続けることは相当なリスクを伴うことになる。だからと言ってどうすることも出来ないのだが。。。

気配を感じさせぬよう1時間ほどいた。ボーっと寝顔を見ている。。。


今晩も何も起こらないことを祈るのみ。。。