一年前を想う

ちょうど一年前の今頃は親父がモルヒネの副作用で別人になった頃だ。そのころの手帳に書いた日記を読んでみた。

H22.10.4
夜中病室のトイレで倒れていたのを発見されICUに運ばれる。その 時の呼吸が1分間に4回ほどだった。あきらかにモルヒネの副作用だ。
翌朝親父はICUに何故運ばれたのか?運ばれたことへの不満を言ってい た。看護士にも文句を言っていた。次第に我が儘が出てきた。しかし痛みを和らげるためにもモルヒネを中止することはできない旨を担当医師より説明を受ける。

H22.10.5
すでにMa,Ha、Miが病室にいた。呂律が少し回復していた。
昨夜は何もなかった様子。投薬に関してはもうなにも言わないことにすると自分から言っていた。看護士への気遣いか?

H22.10.6
朝8:30に親父から連絡あり。幻覚と幻聴が出始めた。内容を聞いて 自分の顔が青ざめた。
 
「今日中に入院患者のうち6人が殺される予定らしい。その中にどうやら俺(親父)もリストに入っている。既に3人が薬で眠るように殺されている。。。」
 
病室で天井を見上げ何かを追っている親父の姿。目がつり上がりあきらかに親父の顔ではない。病室のテレビにカメラが仕掛けてあり家族との会話が盗み聞きされているんだ・・・と。
 
会話を続けるうちに親父の顔が元に戻ってくる。
「俺いまおかしかったか?」
「まるっきり別人だったよ」と。
つぎから次へと表れる幻覚と幻聴に翻弄されつつ親父も自分をなんとか保っていた。自分の父親のこの様な状況に自分も翻弄されていた。

この件があってからブログを始め状況を綴っていこうと思った。



そして、これ以降、悪化が目に見えてわかる3ヶ月間、家族にとって今まで以上に辛い3ヶ月間となった。


H22.10.7当時のブログ
2010-10-07 - 海のつぶやき


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